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展示室お知らせ『第5回展示テーマ』(3月15日~9月15日 10時~15時まで)
2017年03月09日
今回の展示のテーマは、曼荼羅(まんだら)です。
曼荼羅とは沢山の仏、菩薩、明王などを一定の方式に基づいて画面いっぱいに描いた絵図です。
密教の世界では、修行や儀式の際に道場に掛けて用います。仏教界ばかりではなく、神道においても、神域の堂宇や景色を描いた宮曼荼羅などが制作され、信仰の対象になっています。
千妙寺に伝わる曼荼羅図の中から、今回は平成29年1月に茨城県指定有形文化財に新たに登録された「日吉山王本地仏曼荼羅図」と、当寺で斎行される、灌頂の儀式に際して掛けられた「金剛界曼荼羅」「胎蔵曼荼羅」を展示いたします。新指定の「日吉山王本地曼荼羅図」は、600年ほど前の鎌倉時代に作成された大変貴重な曼荼羅図です。
曼荼羅に秘められた意味を解くのは非常に難しいのですが、画面に描かれた如来や菩薩のお姿を拝見できるだけで、清々しい気持ちになれる? かもしれません。
今回は、非常に細かくしかも繊細に描かれた諸仏を鑑賞する助けにと、下図も展示しておりますので、その美しさ、気高さをご堪能いただければ幸甚に存じます。