千妙寺からのお知らせ

令和5年秋彼岸~令和6年春彼岸 千妙寺展示室 展示テーマ

2023年09月22日

今回の展示テーマは、2つあります。

1つめは描かれた法華経の女神たちです。

 天台宗の根本経典である『法華経』を守護する諸神、そのなかには女性の神様、女神もおります。その代表格が十羅刹女と鬼子母神です。                    

十羅刹女はもともと人を惑わし、人を喰らう10の悪神でした。これを釈迦が『法華経』を信じれば成仏できると諭したことをきっかけに、『法華経』を信じる者の守護神となりました。

鬼子母神も子どもを喰らう悪神でしたが、釈迦に諭され、やはり『法華経』の守護神になりました。また子どもの守り神でもあります。そうした女神たちが描かれた仏画を紹介します。

 2つめは明治を迎えた千妙寺の末寺の実態を記した文書です。  

 日本仏教の基本は神道との一体でしたが(神仏習合)、明治政府はこれを否定しました。これを契機に、村々の千妙寺末の寺院は大きな選択を迫られます。世情が変わったことで、維持に難儀してきた無住寺院を村方自ら廃寺にしたこと、それに伴い本尊・仏具を千妙寺に寄進したこと、住職を辞め新たに神職になった僧侶など、様々でした。そうした明治初期の村方の姿を文書からみていきます。



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