千妙寺からのお知らせ

令和3年秋彼岸~令和4年春彼岸 千妙寺展示室展示テーマ

2021年09月18日

今回の展示テーマは、2つあります。

 

 1つめは、室町時代の花鳥図です。

花鳥図とは、自然の風景を切り取った絵画であり、絵師は主に鳥類、および草花・樹木を描く対象としました。聖俗の観点からすれば、仏画ではなく、風俗画に属します。

 寺院に風俗画は相応しくない気もしますが、庫裏に設けられた書院などの床の間に飾られることもあります。

 今回、展示する花鳥図2点は、ともに制作が室町時代にまで遡れそうな作品です。千妙寺所蔵の絵画は、風俗画においても秀作がそろっているのです。

 

 2つめは、寺領黒子村の住人に関する文書です。                      

 千妙寺は寺院として信仰の場であるとともに、地元、黒子村にとっては「殿様」、すなわち領主でもあったのです。 ただし、容赦なく年貢を取り立てる武士の殿様ではなく、寺院は仏の慈悲を担うところでもあるため、時として、困窮に苦しむ人々から、さまざまな懇願を受けることもありました。

 それは、江戸時代、18世紀後半以降、飢饉や人口減少によって農村荒廃が目立つころから、頻繁になりました。

 今回は、困窮者への経済支援、新たに農民になる者への許可など、さまざまな支援を求め、要望を出す人々の姿を、文書を通じて紹介いたします。



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